2013年7月31日

『終戦のエンペラー』

27日から公開されている『終戦のエンペラー』を見てきた。第二次世界大戦の終結直後、日本統治のためにやってきた「マッカーサー元帥」と、彼から戦争責任に関する調査を依頼された「ボナー・フェラーズ」が、終戦直後の混乱した状況下で“真実“を求めて奔走する姿を描いた歴史ミステリー。昨年制作されたアメリカ映画である。


戦記ものではあるものの、架空の恋愛エピソードをひとつの軸に、全体的にはシンプルで見やすい構成になっている。名優トミー・リー・ジョーンズがマッカーサーに扮するほか、初音映莉子、西田敏行、中村雅俊、桃井かおり、伊武雅刀ら日本人俳優も多数出演。昭和天皇(エンペラー)は歌舞伎俳優の片岡孝太郎が演じた。


単なるアメリカびいきの作品と思うなかれ、アメリカ(連合国)側の視点だけでなく、日本の立場もしっかり表現している辺りは見ていて好感が持てる。誰もが知っている歴史の一幕を通して、国のあり方、日本人のあり方を改めて考えさせてくれる秀作。日本人なら一度は見ておきたい映画だ。


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