2014年3月18日

地価が上がると…

都市部を中心に土地の値段が上がっている。国土交通省が今日発表した今年1月1日時点の公示地価は三大都市圏(東京、大阪、名古屋)で去年より0.7%上昇し、6年ぶりにプラスとなった。地価が上がったポイントは三大都市圏では去年の「1349」から「5310」に。およそ4倍に増えたという。


特に東京圏では、オリンピック開催を6年後に控え、中央区などの湾岸部を中心に交通網の整備が進むとの期待感からマンション市場の勢いがよく、地価も軒並み上昇しているのだとか。

久々の地価上昇に、マスコミは景気回復の表れと一斉に報じているが、考えてみれば、地価上昇に伴って不動産物件の価格も家賃相場も高騰し、地価を基準に算定される「固定資産税」も上がっていく。物件を売りたい人や不動産投資を考えている人達にとっては心躍るニュースだが、普通に暮らしている大多数の人達にとっては負担が増えるだけで何のメリットもない。消費税アップを前に、実はとても困ったニュースでもあるのだ。