カセットテープ？！

先日、あるイベントのリハーサル中に驚いたことがある。50代と思しきプロデューサーが高校生のアルバイトに、「倉庫から昔のカセットテープ持ってきて！」という指示。それに対し、このバイトくんが怪訝（けげん）そうな顔をして、「ガムテープで良ければここにありますよ」と発したのだ。

おわかりだとは思うが、「カセットテープ」とは音声を記録する録音テープのことで、決して粘着テープの一種ではない。そう言えば、最近の小学生に「ポケベル」や「ダイヤル」はほぼ通じないのだとか。カセットテープだけでなく、ポケベルや電話機のダイヤルも、言ってみれば歴史上存在した過去の産物ということである。

自分もそれだけ年をとったということなのだろうが、講師の仕事などで常に学生達と接していられるという環境は実はとても贅沢なことなのかもしれない。彼らが私の人生から色々と学び取っていくかわりに、私は彼らからどこよりも新鮮な話題を学ばせてもらえるのだから。ジェネレーションギャップ万歳！