横須賀市の浦賀地区に「叶神社」という何とも縁起のいい名の神社がある。しかも、この神社は港の両岸に向かい合う形で2つ存在しているのだ。地元では西岸の神社を「西叶神社」、東岸の神社を「東叶神社」と呼んでいる。御祭神はどちらも第15代応神天皇の譽田別尊(ほむたわけのみこと)で、源氏再興を願って平安時代の末期に建てられたという。写真は西浦賀一丁目にある「西叶神社」。
二つの叶神社をつないでいるのが「浦賀の渡し」である。江戸時代から運行されていた渡し船を1878年(明治11年)、東西の浦賀の町内会の連合会が共同で運営しはじめた。その後、三浦郡浦賀町が地方自治体として船の運行を引き継ぎ、1943年(昭和18年)に浦賀町が横須賀市に編入されてからは横須賀市が民間業者に委託し運営している。
「浦賀の渡し」はポンポン船の愛称で親しまれ、港に隔てられた浦賀の町を行き来する人にとっては大切な交通手段。時刻表は無く、渡船が対岸にいるときは呼び出しボタンを押すと来てくれる。料金は大人150円、子供50円、自転車・ベビーカー・ペットなどは別途50円となっている。
渡し船を降りて徒歩5分ほど、東浦賀二丁目にあるのが「東叶神社」だ。それぞれの神社で御守りを授かるのもいいが、「対」になっているからこそのご利益もある。西叶神社の勾玉を東叶神社のお守り袋に納めた御守りは、合格祈願のみならず、恋愛をはじめとした様々な縁結びを願う人達にも評判なのだとか。
昨年放映されたTVアニメ「たまゆら ~もあぐれっしぶ~」の中でこの2つの神社と浦賀の渡しが取り上げられたことで、ファンによる「聖地巡礼」が盛んになっているのだとか。渡し船乗場には同作のポスターが掲示され、神社にはファンによる絵馬が多く奉納されている。いずれにせよ、「叶」という縁起のいい名を持つ神社は日本広しと言えども浦賀にしかない。皆さんも散策がてら訪れてみてはいかがだろう。
二つの叶神社をつないでいるのが「浦賀の渡し」である。江戸時代から運行されていた渡し船を1878年(明治11年)、東西の浦賀の町内会の連合会が共同で運営しはじめた。その後、三浦郡浦賀町が地方自治体として船の運行を引き継ぎ、1943年(昭和18年)に浦賀町が横須賀市に編入されてからは横須賀市が民間業者に委託し運営している。
「浦賀の渡し」はポンポン船の愛称で親しまれ、港に隔てられた浦賀の町を行き来する人にとっては大切な交通手段。時刻表は無く、渡船が対岸にいるときは呼び出しボタンを押すと来てくれる。料金は大人150円、子供50円、自転車・ベビーカー・ペットなどは別途50円となっている。
渡し船を降りて徒歩5分ほど、東浦賀二丁目にあるのが「東叶神社」だ。それぞれの神社で御守りを授かるのもいいが、「対」になっているからこそのご利益もある。西叶神社の勾玉を東叶神社のお守り袋に納めた御守りは、合格祈願のみならず、恋愛をはじめとした様々な縁結びを願う人達にも評判なのだとか。
昨年放映されたTVアニメ「たまゆら ~もあぐれっしぶ~」の中でこの2つの神社と浦賀の渡しが取り上げられたことで、ファンによる「聖地巡礼」が盛んになっているのだとか。渡し船乗場には同作のポスターが掲示され、神社にはファンによる絵馬が多く奉納されている。いずれにせよ、「叶」という縁起のいい名を持つ神社は日本広しと言えども浦賀にしかない。皆さんも散策がてら訪れてみてはいかがだろう。