セミの鳴き声がちらほら聞かれるようになった。写真は日本に生息する代表的なセミ、アブラゼミ(上)とミンミンゼミ(下)である。ちなみに、西日本で「シャン、シャン、シャン…」とけたたましく鳴くクマゼミという黒いセミは東日本ではほとんど見られなかったのだが、温暖化の影響からか生息域が広がり、最近は都心でもたまにその鳴き声を耳にする。
かの松尾芭蕉が出羽の国(今の山形県)で詠んだ「閑(しずけ)さや岩にしみ入る蝉の声」という俳句。かつて研究者の間で、この句に登場するセミの種類について論議を呼んだことがあった。
様々な調査や研究によって、現在はニイニイゼミであるという説が有力だが、昔はセミの鳴き始めが今より早かったとも言われているので、あるいはアブラゼミやミンミンゼミであった可能性も否定は出来ない。ただ、クマゼミは当時も山形には生息していないことから、候補からは外される。セミ好きの私には何とも興味深いテーマだ。
様々な調査や研究によって、現在はニイニイゼミであるという説が有力だが、昔はセミの鳴き始めが今より早かったとも言われているので、あるいはアブラゼミやミンミンゼミであった可能性も否定は出来ない。ただ、クマゼミは当時も山形には生息していないことから、候補からは外される。セミ好きの私には何とも興味深いテーマだ。