2011年5月12日

2.万里の長城

2日目は車をチャーターして名勝「万里の長城」へ向かう。万里の長城は世界遺産にも指定されている城壁の遺跡。その長さたるや、東西8800キロにも及ぶというから驚きである。


万里の長城が見られるポイントは沢山あるのだが、北京市内でも最北部まで行くと見ることが出来る。我々は比較的すいているという「慕田峪長城」へ。北京中心部からは車で約2時間だ。


慕田峪のケーブルカー乗り場は駐車場から歩いて5分ほど。両親もいるので、ゆっくり散策を楽しむという訳にはいかなかったのだ。ケーブルカー代と入場料を合わせると110元(1430円)になる。


山頂駅までは約10分。かなりの急勾配なので、高所恐怖症の方は外を見ない方がいいかもしれない。ちなみに、景色がかすんでいるのは、まぎれもなく「黄砂」の影響だ。


頂上の広場はきれいに整備されていて、名物らしきおじさんが飲み物などを売っていた。値段はちょうど日本円と同じくらい。確かに高いように思うが、山頂値段だと思えば納得か。


いよいよ「長城」へ潜入。ガイドブックでしか見たことのなかった遺跡へ、ついに自らが足を踏み入れる訳だ。そのワクワク感は何とも言えない感動と満足を与えてくれる。中国、奥深し!


長城を作ったのは秦の始皇帝だと言われていて、当時は馬や人を越えさせない程度の高さしかなかったという。なお、現存している「万里の長城」の大部分は明代に作られたものだ。


まだ早い時間であることと黄砂の影響で遠くまで見渡すことができないが、晴れていれば遥か山の向こうまで長城が続いているのを見ることが出来る。


ケーブルカー乗場の近くに桜らしき花が…。この時期、北京市内は東京と同じくらいの気候なのだが、山の上まで来ると気温は2~3度低い。GWに行くなら羽織るものを1枚持っていきたい。


昼食はドライバーさんが薦めてくれた多少お高めの食堂へ。色々とチャレンジしたのだが、やはり日本人の知らない中国料理はやめておいた方がいい。ここの酸辣湯はかなり酸っぱかった。


「微笑、北京交警」という看板。そのまま「笑顔で対応、北京警察!」という意味だろうが、少なくとも見かけた警察官はどの顔も無表情で笑ってはいなかった。逆に笑顔だとしたら恐いが…(笑)


通称「鳥の巣」。そう、北京オリンピックで使われたスタジアムだ。広大な運動公園の一角にある特徴ある建物で、観光スポットとしても人気がある。思ったより大きく、フレームに納まらなかった。
 

ドライバーさんに頼んで地元のスーパーに寄ってもらった。とは言っても、外国資本の「カルフール」だ。元々は中国のスーパーだったらしく、建物は相当古く、看板だけをかけ替えたという印象。


スーパーの食品売り場でお土産を購入。北京の特産物も多く売られていて、お土産を選ぶのにスーパーは最適だ。フルーツ売場が賑わっていたので、マンゴーとドラゴンフルーツも買ってみた。


総合市場なども散策してホテルへ戻った頃にはすっかり日が暮れていた。夕食はホテルの隣にたまたま見つけた日本料理店「江戸川」へ。私が選んだ「とんかつ定食」は48元(624円)であった。
 
 
「万里の長城」疲れが最高潮に達した我々4人は足裏マッサージへ繰り出す。ホテルの近くにある店なので観光客価格ではあるが、70分で120元(1560円)と格安だ。2日目は皆早くに床に就く。

次回に続く。