2013年11月16日

1%の三浦大根

三浦半島の名産「三浦大根」は今や風前の灯火らしい。現在、神奈川県の三浦地域で栽培されている大根の99%が「青首大根」で、「三浦大根」の生産量は1%にまで落ち込んでしまっているというのだ。


大正14年に三浦産の大根が「三浦大根」と正式に命名されて以来、三浦特産の冬大根として長年にわたり名声を維持してきたのだが、昭和54年の台風20号で三浦大根が大きな被害を受けたのを機に、「青首大根」が三浦大根の座を取って替るようになったのだという。

甘みと小振りなサイズが消費者のニーズに合い、台風被害後の種まき直しでも威力を発揮したことや、三浦大根に比べて栽培が容易なことから、わずか2~3年で切り変わってしまったのだ。生産量は少ないが、これからがシーズンの「三浦大根」。見かけたら、是非手に入れたいものである。