2012年8月26日

相模国から駿河国へ

夏休み最後の週末とあって行楽地はどこも大混雑。そんな中、久しぶりに西湘~箱根へ足を延ばした。まずは平塚市の「湘南平」へ。ここを訪れるのはかれこれ20年ぶりのことである。


湘南平は平塚市と大磯町の境にある標高181mの山。地元ではかつて千畳敷と呼ばれていたそうだが、公園として整備するにあたり湘南平と名付けられた。


決して高い山ではないのが、展望台を兼ねたテレビ塔からは相模湾だけでなく、関東平野側も広く見渡すことができる。少々見づらいかも知れないが、設置された望遠鏡からは「東京スカイツリー」と「東京タワー」が並んでいた。


テレビ塔の金網はご覧のように南京錠が多く付けられている。恋人同士の名前を書いて施錠して鍵を捨てる…というお馴染みの行為はここから始まったと言われている。確かに私が学生の時分から変わらぬ光景だ。


発祥ということで申し上げると、日本で始めて海水浴が始まったとされるのがここ「大磯海水浴場」だ。往く夏を惜しむ人たちで砂浜は大いににぎわっている。


この後、車は西湘バイパスを通り、一気に箱根路へ。正月に行われる箱根駅伝のコースにもなっている国道1号線をひたすら上がっていく。写真は箱根登山鉄道の「彫刻の森駅」。


車を走らせていると、温泉宿の入口に「日帰り温泉」の看板が多く見られる。せっかく箱根まで来たのだから是非とも温泉に…と意気込んでみたのだが、ほとんどが7時までの営業。夜は宿泊者を優先するということなのだろう。


芦ノ湖に着くころには日はどっぷりと暮れていたが、夕焼けの終わりとともに今度は空が朝焼けのように白く輝き、その光が湖面に映ることによって何とも幻想的な景色を作り出していた。


温泉を諦め切れなかった我々は、国道1号線を静岡方面へ下り、そのまま沼津市内にある天然温泉「駿河の湯」へ。夕食もゆったりと地元の店で頂き、渋滞の収まった深夜の東名高速で帰京した。